キャンプにぴったりなスパイスを食材別に解説!セルフでできる調合方法も

アウトドアブームでキャンプ人口が増加した現在、キャンプで食べるごはんの楽しみ方も多様化しています。そんななか、キャンパーたちから支持を集めているのがアウトドアスパイスです。アウトドアスパイスとはどのようなものなのか?どのように選べばよいのか、おすすめのスパイスは?などについて解説します。

アウトドアスパイスとは?

アウトドアスパイスとは、さまざまなスパイスを調合した万能調味料のこと。たくさんの調味料を持ち込みづらいキャンプシーンで、ひとつのスパイスで美味しく調理ができるように調合されています。塩・こしょうをベースにスパイス・ハーブなどが入っており、食材を焼いて振りかけるだけで、味わい深い料理が完成します。肉・魚・野菜のBBQだけでなく、スープや米料理などに入れて使用可能。アウトドアスパイスがあれば、他の調味料を持っていかなくても美味しいキャンプ料理が作れます。

どう選ぶ?食材別におすすめのスパイスとは?

どんな食材・料理にどんなスパイスが良いのか、食材・料理別におすすめのスパイスをご紹介します。

肉料理

肉料理と相性が良いスパイスは、臭みを消し、味を引き締めるタイプです。塩・胡椒の他、香りが強い香辛料やハーブが含まれたスパイスを選拘ったびましょう。

スパイス2:有機スパイスのトラノコオリジナルスパイスミックス

トラノコオリジナルスパイスミックスは化学調味料を使用しておらず、さらに使用されているスパイスやハーブも有機農法によって作られた有機スパイスにおり、身体はもちろんのこと自然にも負担をかけず、調和することを考えて作られています。肉料理はもちろんのこと、魚介類にもおすすめです。

有機スパイスのトラノコオリジナルスパイスミックス

スパイス2:マキシマム

マキシマムは、宮崎県の「中村食肉」が製造・販売するスパイスです。塩・胡椒のほか、クミンとナツメグが調合されており、カレーのような風味があります。肉屋が開発したスパイスのため、お肉との相性は間違いなし。チャーハンや焼きそばに使ってもアクセントとなり、キャンプシーンだけでなく日常使いにもぴったりです。

スパイス3:ほりにし

ほりにしは和歌山のアウトドア専門店「オレンジ」が製造・販売するアウトドアスパイスです。店長の堀西さんは飲食店の経験があり、その経験を活かして開発されています。粉末状の醤油パウダーをベースに、ニンニクのエッセンスがポイント。野菜と鶏、ワインなどを煮込んで粉末にしたフランスの調味料「ミルポワパウダー」も含まれており、肉料理だけでなく洋食全般と相性のよいスパイスです。

ほりにし

魚料理

魚は、魚種によって異なるものの、独特の生臭みやクセがある食材です。生臭みやクセを消して、身の旨味を引き立てるためにスパイスを利用します。

スパイス1:フィスタ GABAN (ギャバン) アウトサイドハーブスパイス

フィエスタ GABAN アウトサイドハーブスパイスは、アウトドアのパイオニアであり達人「田中ケン」氏とスパイスを知り尽くした「GABAN」がコラボした焚き火や炭のスモークにマッチさせた「凄技スパイス」。焚き火料理の醍醐味であるスモーク感との調和を前提にした本格派アウトドア用スパイスで、素材の味を際立たせる14種類のスパイスを厳選ミックス。塩、醤油(粉末)を一緒に調合しているので、白身魚やお肉の下味としても活用できます。

フィスタ GABAN (ギャバン) アウトサイドハーブスパイス

スパイス2:ちこりこMAX

ちこりこMAXは、老舗オートキャンプ場の有野実苑と創業二百年の大高醤油がコラボして開発したスパイスです。伝統の醤油を粉末状にした醬油パウダーのほか、12種類のスパイスが配合されています。旨味・辛み・香り・刺激のバランスが良く、魚はもちろん、さまざまな食材と相性が良いアウトドアスパイスです。

スパイス3:どんな時もスパイス

どんな時もスパイスは、北海道に拠点のあるアイビック食品が製造・販売するスパイスです。食塩をベースに、ガーリック・ジンジャー・ブラックペッパー・オレガノ・バジル・パプリカ・マジョラム・ローズマリーなどなど、20種類のスパイスが含まれています。豊富に含まれたハーブ類の香りが特徴で、あらゆる魚種のニオイを消しつつ、魚の旨味を引き立ててくれます。

野菜料理

野菜は肉や魚に比べると臭みやクセが少なく、味わいが優しい食材です。自然な甘み・苦味・旨味があるため、野菜本来の良さを消さないように、スパイスを選ぶ必要があります。

スパイス1:YODELL (ヨーデル) サワークリーム スパイス

YODELL (ヨーデル) サワークリーム スパイスは、キャンプ好きの頭髪メーカーの社長が開発したスパイスです。サワークリームを粉末状にしたスパイスが含まれており、優しい酸味が特徴のアウトドアスパイスです。焼き野菜やフライドポテトなどと相性が抜群。刺激が少ないためファミリーキャンプにもぴったり。

スパイス2:まろやかなオニオンスパイス

まろやかなオニオンスパイスは、淡路島産のたまねぎがふんだんに使われたスパイスです。たまねぎの香ばしさとまろやかな旨味が魅力。焼き野菜はもちろん、サラダに振りかけるのもおすすめ。アボカドなどの味わいが濃厚な野菜との相性も抜群です。

米料理

米は、クセがなくほのかな甘みとモチっとした食感が魅力の食材です。臭みやクセがほとんどないため、スパイス次第でさまざまな味わいに。パエリアやリゾットなど料理の種類も豊富で、さまざまなスパイスを試すことができます。

スパイス1:トウキョウクラフト 滾-TAGI- 沁-SHIM-

トウキョウクラフトの滾-TAGI- 沁-SHIM-は、ハーブと燻製黒コショウを利用した「滾-TAGI-」と国産の鰹と昆布がふんだんに使われた「沁-SHIM-」の2種類。「滾-TAGI-」はクリームリゾットやパエリアなどの香りや味が強い料理に、「沁-SHIM-」は雑炊などの和食にぴったり。

スパイス2:黒瀬のスパイス

黒瀬のスパイスは、塩味と刺激が強いアウトドアスパイスです。肉・魚・野菜などどんな食材とも相性が良く、米料理にももちろんぴったり。和食よりも、リゾット・パエリア・カレーなどの洋食の米料理との相性が良いでしょう。

その他(飲み物・デザート)

肉・魚・野菜・米などの食材だけでなく、紅茶などの飲み物やデザートとの相性が良いスパイスもあります。甘いものや飲み物と相性が良いスパイスをご紹介します。

スパイス1:motteco甘いスパイス

Mottecoの甘いスパイスは、シナモン・カルダモン・ジンジャーなどが含まれた甘いスパイスです。女子キャンパー森風美さんがプロデュースしたスパイスで、デザインがかわいくてオシャレなのもポイント。ミルクティーにふりかけてチャイティー風にしたり、トーストにふりかけたりして食べるのがおすすめです。

スパイス2:スパイスカフェヒトツブ チャイマサラ

スパイスカフェヒトツブのチャイマサラは、リンゴと赤ワインを煮立てて粉末状にしたものに、シナモン、クローブ、カルダモン、ジンジャーなどを加えたスパイスです。ミルクティーとの相性が良いのはもちろん、ホット赤ワインやトースト・ワッフルにもぴったり。カレーのアクセントとして使うこともできます。

自分でも作れる?オリジナルスパイスの調合方法

既製品を購入するだけでなく、オリジナルのスパイスを作ってみるのもおすすめです。ここでは、オリジナルスパイスの調合方法をご紹介します。

調合に必要な道具

スパイス調合に必要なのは、好みのスパイスとそれらを調合する小さいボウルだけ。レシピ化したい場合は、測りとノートを準備して、スパイスの種類と比率を記載しましょう。

調合するスパイス

スパイスは大きく分けて「うまみ系」「甘み系」「ハーブ系」「辛み系」の4種類があります。

うまみ系スパイスの代表例

ガーリックパウダー・オニオンパウダー・パプリカパウダー・クミンパウダーなど

甘み系スパイスの代表例

ナツメグ・クローブ・シナモン・スターアニス、ナツメグなど

ハーブ系スパイスの代表例

パセリ・コリアンダー・オレガノ・バジル・フェンネルなど

辛み系スパイスの代表例

レッドパウダー・カイエンパウダー・ブラックペッパーなど

これらの4種類をバランス良く調合することで、どんな料理にも合う万能なスパイスになります。逆に、香り・辛みなど、自分の好みに偏らせることで、よりパンチの効いたオリジナルスパイスを作ることができます。

調合方法

調合方法の基本は、「うまみ系」をベースに調整すること、最後に塩を加えて味を調えるの2つです。
例えば、以下の種類のスパイスで調合することで、肉料理にぴったりなスパイスに仕上がります。

【うまみ系】
ガーリックパウダー
クミンパウダー
オニオンパウダー

【甘み系】
オールスパイス
ナツメグ

【ハーブ系】
バジル
オレガノ

【辛み系】
ブラックペッパー
レッドペッパー

うまみ系のスパイスを多めにして、その他のスパイスを好みに合わせて調合してみてください。最後に調合したスパイスの全体量と同量の塩を入れたら完成です。

まとめ

キャンプブーム以降、さまざまなアウトドアスパイスが各社から販売されています。肉料理・魚料理・野菜料理・米料理・スイーツ・紅茶やお酒など、食材に合わせて好みのアウトドアスパイスを選んでみてください。市販のアウトドアスパイスでは満足できなくなったという方は、今回ご紹介した方法を参考に、オリジナルのスパイスを調合してみてください。

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WRITER PROFILE

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やまちゃん

高校の山岳部で山の魅力にとりつかれてはや20年。 ロードバイクも好きで今はグラベルロードにどっぷりハマリ中。 週末は未知のトレイルを探しあちこち走りまわってご当地のお茶を買うという唯一無二の趣味を持つ男。