初心者におすすめのトレッキングシューズ15選!スニーカーとの違いや選び方も解説!

登山用に作られたトレッキングシューズは、登山の三種の神器のひとつです。登山中の快適性や安全性に大きく関わるため、初心者の方の中には靴選びにお悩みの方もいるかもしれません。今回は、トレッキングシューズとスニーカーとの違いの他、トレッキングシューズの選び方やおすすめの商品についてご紹介します。

Contents

トレッキングシューズとスニーカーの違いは?

まずはトレッキングシューズとスニーカーの違いについて解説します。

ソールの厚さと剛性

トレッキングシューズとスニーカーはソールの部分も大きく異なります。登山中は木の根や石がごつごつとした道を長時間歩行します。塗装路よりも足の裏にかかる負荷が大きく、薄く耐久性のないソールで歩くと、足を痛めてしまいます。そのため、トレッキングシューズのソールは厚く剛性のあるものになっています。

生地の耐久性

登山道を歩いていると、落ちている木の枝や岩場に擦れて、靴に穴が空いてしまう可能性があります。多少の摩擦で生地が傷んだり破けたりしないように、トレッキングシューズの生地はスニーカーより耐久性の高いものが使われています。

防水性・撥水性・透湿性

突然の雨や大きな水たまり、川辺の歩行など、山を歩いていると足元が濡れてしまうことが多々あります。多少濡れても内部に浸透しないように、トレッキングシューズには防水・撥水加工が施されています。また、汗も足を濡らしてしまう原因のひとつです。汗を素早く外に逃がすために、トレッキングシューズには透湿性の高い生地が使われています。

足首のサポート力

ハイカットやミドルカットのトレッキングシューズの場合、足首のサポート力がスニーカーと異なります。悪路で転倒したり捻挫してしまったりするリスクを防ぐために、トレッキングシューズの足首は高く、頑丈に作られています。また、足首を押さえることにより、下り道で足が靴の中で前に出て、つま先を痛めるトラブルを防ぐことができます。

トレッキングシューズの種類は?

次にトレッキングシューズの種類についてご紹介します。

ローカット

足首の部分がくるぶしよりも低い靴をローカットと呼びます。ローカットのトレッキングシューズは軽量で足をさばきやすく、スニーカーなどと同じ感覚で利用できます。ソールや生地は登山に対応できるように丈夫に作られており、上り下りの少ない軽めのハイキングなどにぴったりです。

ミドルカット

足首の部分がくるぶしくらいまである靴をミドルカットと呼びます。ミドルカットのトレッキングシューズは、扱いやすさと安全性を兼ね備えたタイプです。足首を保護しつつ、軽さや扱いやすさもあるため、重いトレッキングシューズは自信がないけど、安全性も欲しいという方にぴったりです。

ハイカット

足首の部分がくるぶしよりも高い位置にある靴をハイカットと呼びます。足首が完全に靴に覆われ、足首のサポート力はもっと高いといえます。重さがあり、慣れるのに少し時間がかかる可能性がありますが、本格的にトレッキングを始めたいという方におすすめです。

どんなトレッキングシューズを選ぶべき?選び方のポイントを解説!

トレッキングシューズはどのような基準で選ぶべきなのか?選び方のポイントをシーン別にご紹介します。

平地が多いハイキングやキャンプの場合

平地が多いハイキングやキャンプの場合は、ローカットでも問題ありません。特に2~3時間など、行動時間が短い場合は足への負荷もそこまで大きくありません。とはいえ、塗装路とは異なることと、破けたり水に濡れたりする可能性があるため、スニーカーではなくローカットのトレッキングシューズを選ぶのがおすすめです。

山登りや不整地を歩く日帰り登山の場合

行動に一日を要する山登りや不整地を歩くハイキングの場合は、足への負担が大きくなります。転倒による捻挫・天候不良などのリスクが大きくなるため、ローカットよりもミドルカットが安心です。不安な方はハイカットでも良いでしょう。

宿泊を含む登山の場合

宿泊を含む登山の場合は、行動時間が6~8時間と長く、その分足への負担も大きくなります。2日目は体力・筋力ともに低下し、些細なことで転倒してしまう可能性もあります。足への負担を減らし、転倒のリスクを軽減するためにもハイカットを選んだほうが良いでしょう。

冬場に雪道を歩く可能性がある場合

冬場に雪道を歩く可能性がある場合は、雪の侵入を防ぐためにもハイカットのトレッキングシューズがおすすめです。また、雪が生地に染み込み、内部が濡れてしまうため、防水・撥水力が高いタイプが良いでしょう。歩行時間が長くなる場合は、内部のムレによって足の指が冷え切ってしまう可能性が考えられます。防水・撥水性だけでなく、透湿性の高いものを選びましょう。厳冬期の雪山では凍傷などの危険があるため中綿の入った冬靴が必要です。

サイズ選びは慎重に!サイズ合わせのポイント

トレッキングシューズを選ぶ際にもっとも大切なのがサイズです。どれだけ性能の高い靴でも、サイズが合わないと靴擦れや転倒のリスクが高くなり、最悪の場合は歩行不能になってしまいます。自分に合ったサイズのトレッキングシューズを選ぶためにも、以下のポイントに注意しましょう。

サイズ合わせは登山時の靴下を履いて計測

まず重要なのが、サイズを合わせる際に登山時に着用予定の靴下を履くということです。ふだん履いている薄手の靴下でサイズを合わせると、ほとんどの場合、中が窮屈になります。トレッキングシューズを購入する際には、登山用の靴下を持参するかお店にある試着用の靴下を借りましょう。

かかとのフィット感とつま先の隙間を確認

トレッキングシューズを履いて確認するポイントは、かかとのフィット感とつま先の隙間です。かかとをとんとんと叩いてフィットさせて、つま先に適度なすき間(約1cm)があるかどうかを確認しましょう。その状態で店内を歩いてみたり、登山用品店にある傾斜台を登ってみたりしながら、違和感がないかどうかをチェックしてみてください。

購入後はインソールを変更することも可能

自分に合ったインソールを入れると、サイズやフィット感が向上しパフォーマンスの向上につながります。インソールが柔らかすぎると足への負担が大きくなり、痛みの原因になってしまいます。サイズ合わせで柔らかいと感じたら、より硬めのインソールに変更しても良いでしょう。

以上が靴のサイズを選ぶ際のポイントです。最近はオンラインでも購入できますが、サイズ合わせのためにもできれば店舗でプロと一緒に選ぶことをおすすめします。サイズ合わせに失敗すると、せっかくの登山が不快になるだけでなく、大きな危険も伴います。店舗で試着をして、購入はオンラインといった方法もあるため、初心者の方は一度はサイズ合わせに店舗に訪れてみてください。

初心者におすすめ!トレッキングシューズ15選

ここからは、初心者におすすめのトレッキングシューズ15選をご紹介します。

ローカットのトレッキングシューズ5選

サロモン エックスエー プロ 3D v8 ゴアテックス

サロモンの「エックスエー プロ 3D v8 ゴアテックス」は、ローカットのトレッキングシューズです。軽量でソフトな履き心地がポイントで、スニーカーのような感覚で履くことができます。生地には防水性GORE-TEX メンブレンが採用されており、防水・透湿性も抜群。春~秋の低山ハイキングにおすすめです。

サロモン エックスエー プロ 3D v8 ゴアテックス

ザ・ノース・フェイス スクランブラー GORE-TEX インビジブルフィット

ザ・ノース・フェイスの「スクランブラー GORE-TEX インビジブルフィット」は、ライトトレッキングからアーバンユースまで活用できるローカットのトレッキングシューズです。防水透湿性に優れたGORE-TEXが使われており、日帰りの低山ハイキングやトレッキングなら安心です。

ザ・ノース・フェイス スクランブラー GORE-TEX インビジブルフィット

マムート マーキュリー III

マムートの「マーキュリー III」は、安定性・耐久性・防水透湿性などハイカーが求めるあらゆる機能を兼ね備えたローカットのトレッキングシューズです。こちらも防水透湿性に優れたGORE-TEXを使用。低山ハイキング・トレッキングなどで一年を通して活躍します。

マムート マーキュリー III

コロンビア ジャーニーロード

コロンビアの「ジャーニーロード」は、歩行時の衝撃と踏み出しをサポートする特殊なソールシステムを持つローカットのトレッキングシューズです。伸縮性のある素材で履き心地がソフトなのも特徴。防水透湿性にも優れており、初心者の方でも安心して使用できる一足です。

コロンビア ジャーニーロード

シリオ P.F.13-1 STORM

シリオの「P.F.13-1 STORM」は、さまざまな形状の地面をグリップするヴィブラムソールと防水透湿性に優れたGORE-TEXの生地を兼ね備えたローカットのトレッキングシューズです。低山ハイキングはもちろん、フィッシング・キャンプ・歩行が多い旅行などにもおすすめの一足です。

シリオ P.F.13-1 STORM

ミドルカットのトレッキングシューズ5選

シリオ P.F.156-3

シリオの「P.F.156-3」は、特殊なXフレームに、ヒールスタビライザーを内蔵したミッドソール、Vibram MEGAGRIPのアウトソールを搭載したミドルカットのトレッキングシューズです。生地はGORE-TEXで防水透湿性に優れており、雨天やぬかるみでも安心して利用できます。

シリオ P.F.156-3

モンチュラ ヤルテクノ GTX

モンチュラの「ヤルテクノGTX」は、軽量で足さばきがしやすいミドルカットのトレッキングシューズです。つま先の部分と甲/履き口を調整出来るデュアルゾーンレーシングシステムXTを搭載しており、フィット感を自在に調整可能。岩稜帯を歩く日帰りトレッキングなどでも安心して利用できます。

モンチュラ ヤルテクノ GTX

ガルモント ヴェッタテックGORE-TEX

ガルモント「ヴェッタテックGORE-TEX」は、耐久性・防水透湿性・安定性など、あらゆる性能に優れたミドルカットのトレッキングシューズです。低山でのトレッキングから宿泊を伴う3000m級の登山にも対応可能。無雪期であれば、どんな山でも安心して利用できる一足です。

ガルモント ヴェッタテックGORE-TEX

ザ・ノース・フェイス スクランブラー ミッド GORE-TEX インビジブルフィット

ザ・ノース・フェイスの「スクランブラー ミッド GORE-TEX インビジブルフィット」は、短時間のライトトレッキングから日帰りトレッキング、アーバンユースまで、幅広く活用できるミドルカットのトレッキングシューズです。ローカットのタイプよりも足首のサポート力が強く、より安心してトレッキングをしたい方におすすめです。

ザ・ノース・フェイス スクランブラー ミッド GORE-TEX インビジブルフィット

コロンビア セイバー4 ミッド アウトドライ

コロンビア「セイバー4 ミッド アウトドライ」は、軽量でクッション性の高いテックライトミッドソールを採用したミドルカットのトレッキングシューズです。快適な履き心地で、適度な保温性もあり春や秋の寒さが気になる季節でも安心。ハイキングやトレッキングはもちろん、動き回るおかっぱりからのルアーフィッシングなどにも良いでしょう。

コロンビア セイバー4 ミッド アウトドライ

ハイカットのトレッキングシューズ5選

シリオ P.F.441

シリオのP.F.441は、耐久性、歩行性、フィット感に優れたハイカットのトレッキングシューズです。冬をのぞく3シーズンを想定して作られており、日帰りのトレッキングから3000m級のトレッキングに対応。登山靴に求められる機能をすべて兼ね備えつつ、軽量で扱いやすいのが魅力の一足です。

シリオ P.F.441

マムート ヤトナ ツー ハイ ゴアテックス

マムート「ヤトナ ツー ハイ ゴアテックス」は、マムートの技術を結集したハイカットのトレッキングシューズです。防水透湿性に優れたGore-Tex防水メンブレン、ソールは滑りにくいvibramを搭載しており、登山中のさまざまなリスクに対応します。数日間に及ぶ縦走登山など、長時間の登山を検討している方におすすめです。

マムート ヤトナ ツー ハイ ゴアテックス

ザンバラン バルトロ ライト GT

ザンバランのバルトロ ライト GTは、ザンバランで不動の人気を誇る定番のハイカットトレッキングシューズです。優れた耐久性と操作性を誇り、初心者でも扱いやすいのが魅力。アウトソールは衝撃吸収・クッション性に優れたvibram製で、縦走などの長時間に及ぶ山行を支えます。

ザンバラン バルトロ ライト GT

ザ・ノース・フェイス ヴェルト S3K フューチャーライト

ザ・ノース・フェイスのヴェルト S3K フューチャーライトは、縦走を想定して開発された3シーズン用のハイカットのトレッキングシューズです。国際山岳ガイドの要望が機能・デザインに落とし込まれており、信頼性が高いのがポイント。ハイカットのトレッキングシューズの中でも軽量で、軽さと機能性を両立しています。防水性も高く、はじめてハイカットを選ぶ方にも安心しておすすめできます。

ザ・ノース・フェイス ヴェルト S3K フューチャーライト

マインドル オハイオ2GTX

マインドルのオハイオ2GTXは、マインドル社の伝統的な製法で作られたハイカットのトレッキングシューズです。同社のベンチマークとして長く愛され続けているモデルで、安定性・耐久性・防水透湿性・フィッティングなど、登山に必要な機能をバランス良く搭載しています。ライトハイキングから縦走登山まで幅広いシーンで活用できます。

マインドル オハイオ2GTX

まとめ

登山の三種の神器に数えられるトレッキングシューズ。安心・安全に登山を楽しむためにも、自分に合ったものを選びたいところです。トレッキングシューズの選び方にお悩みの方は、今回ご紹介た選び方やおすすめの商品を参考にしてみてください。

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WRITER PROFILE

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やまちゃん

高校の山岳部で山の魅力にとりつかれてはや20年。 ロードバイクも好きで今はグラベルロードにどっぷりハマリ中。 週末は未知のトレイルを探しあちこち走りまわってご当地のお茶を買うという唯一無二の趣味を持つ男。