登山用のヘルメットの用途と選び方!初心者におすすめの4選も紹介
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writer よもさん |
登山でヘルメットが必要なのはどのようなシーンなのでしょうか?また、ヘルメットはどのように選べばよいのでしょうか?今回は登山にヘルメットが必要な理由と選び方、おすすめの商品について詳しく解説します。
登山用のヘルメットが必要な理由は?
まずは登山用ヘルメットが必要な理由について解説します。
登山用ヘルメットの用途
登山でヘルメットが必要なシーンは、主に落石・滑落・転倒などの可能性が高い場合です。岩稜帯を含む登山道などでは、ヘルメットの着用を推奨している箇所があり、頭部を保護して万が一に備えるためにもヘルメットが必要です。
登山用ヘルメットが推奨されるアウトドアアクティビティ
以下のようなアウトドアアクティビティではヘルメットの着用が推奨されます。
・クライミング
・岩稜帯を登る登山
・雪山登山
・沢登
・スキー・スノーボード
これらのアクティビティの共通点は、落石の危険性があることと、転倒して頭部を強打する可能性があるところです。落石または転倒のリスクが高い登山に挑戦する際には、必ずヘルメットを準備しましょう。
登山用のヘルメットの種類とは?
登山用のヘルメットには以下の2種類があります。
インモールド
インモールドタイプの特徴・メリット・デメリットについて解説します。
・特徴
発泡剤に衝撃耐性の高いシェルをかぶせたヘルメット。自転車用のヘルメットと同じタイプ。
・メリット
通気性が良く蒸れにくい。デザイン性が豊富で選びやすい。
・デメリット
厚さがありかさばる。価格がやや高め。
ハードシェル
ハードシェルタイプの特徴・メリット・デメリットについて解説します。
・特徴
ABS樹脂などの合成樹脂が使われている。硬く、傷に強い。
・メリット
薄くてコンパクト。耐久性が高く価格も手ごろ。
・デメリット
インモールドに比べるとやや重め。
どちらにも一長一短がありますが、蒸れやすい暑い時期に利用する場合はインモールド、それ以外の季節はコンパクトさを重視してハードシェルなど、使い分けるのも良いかもしれません。はじめての方は、軽くて扱いやすいインモールドがおすすめです。
登山用ヘルメットを選ぶ際のポイント
登山用のヘルメットを選ぶ際には以下のポイントに注意しましょう。
安全性能
登山用のヘルメットのほとんどは、2種類の安全基準規格に適合しています。「EN規格」と「UIAA規格」の2種類があり、このどちらかまたは両方に適合しているかどうかを確認しましょう。適合している場合は、ヘルメットの内側に記載されています。必ず、この安全基準を満たしたタイプを選ぶようにしましょう。
・UIAA規格(UIAA 106)
UIAA(国際山岳連盟)が定める登山用品の統一規格。「UIAA 106」はヘルメットに関する基準。EN規格よりも厳しい国際規格とされている。
・EN規格(EN 12492)
CEN(欧州標準化委員会)が定める欧州の統一規格。「EN 12492」は、登山用ヘルメットの技術的要件を定めた規格であり、適合するとヘルメットの内部にCEマークが記載される。
サイズやフィット感
安全基準を満たしていても、サイズ感やフィットが不十分なヘルメットを着用しないと危険です。歩行中にズレ、視界がふさがれてしまう可能性がある他、衝撃をうまく吸収できない可能性があります。試着時にサイズ・フィット感をしっかり確認しましょう。
ヘルメットの重量
ヘルメットの重さも重要な要素です。重いタイプを選ぶと時間が経つにつれてどんどん負荷がかかり、首周辺に疲れがたまります。登山中の快適性や安全性に大きく関わるため、なるべく軽いタイプを選びましょう。
通気性
ヘルメットを長時間着用していると、汗で内部が蒸れてきます。通気性のないタイプだと、中の湿気が抜けずにこもってしまい、非常に不快です。登山中の快適性を維持・向上させるためにも、なるべく通気性に優れたタイプを選びましょう。
レインウェア・ハードシェルとの相性
登山中に雨が降り、ヘルメットを装着した状態でフ―ドを被らないといけないシチュエーションになることがあります。フードが小さく、ヘルメットを覆うことができないと、頭部から背中側に水が垂れて、内部が濡れてしまう可能性があります。ヘルメットを選ぶ際には、自身が持っているレインウェアやハードシェルのフードが被れるかどうかも確認しておきましょう。
利用するアクティビティに適しているか
ヘルメットは、登山用・クライミング用・自転車用・スキー用・シャワークライミング用など、アクティビティごと最適なモデルが発売されています。ヘルメットを選ぶ際には、自分が行うアクティビティに適しているか利用可能かを確認しましょう。
初心者におすすめの登山用ヘルメット4選!
ここからは初心者におすすめの登山用ヘルメットをご紹介します。
ラヴィーナ フルーク
ラヴィーナのフルークは、日本人の骨格に合わせて設計されたMade In Japanの登山用ヘルメットです。西洋人と比較して幅の広い日本人の頭の形に合わせて1から設計されています。そのため、頭部にしっかりフィットして、あたりの少ない快適なかぶり心地を実現しています。国際山岳連盟(UIAA)によって定められた安全基準の「UIAA106」規格と、ヨーロッパの登山用ヘルメットの安全基準「EN12492」規格の両方に適合しており、安全性能も十分。はじめてのヘルメットにぴったりな商品です。
マムート クラグ センダー
マムートのクラグ センダーは、通気性に優れたライミングヘルメットです。表面にはアウターシェルとEPSフォームが装備されており、内部マムート独自の補強を施したインモールド構造になっています。199gと超軽量でありながら衝撃吸収性にも優れており、トップクラスの優れた保護力を発揮します。インモールドとして薄型でかぶりやすく、フィット感も良いのがポイント。移動の際に持ち運びしやすい専用バッグ付きなのも魅力的です。
マムート スカイウォーカー 3.0 ヘルメット
マムートのスカイウォーカー 3.0 ヘルメットは、クライミングの種類と問わずに利用できる汎用性に優れたヘルメットです。表面は頑強なハードシェルで作られており、内側はEPPおよびEPSインナーシェルという衝撃吸収材を採用しています。また、内側にはフォームパッドが施されており、どの角度からの衝撃も吸収します。サイズに合わせて調整ができ、どんな形の頭でもぴったりとフィットします。内部には大きな通気口もあり、ムレを逃がす機能もあります。頑丈で扱いやすく、登山にぴったりなヘルメットです。
サレワ TOXO / 2250 15 White
TOXO / 2250 15 Whiteは、ドイツの物づくりの技術とイタリアのデザインが集結したアウトドアメーカー「サレワ」の登山用ヘルメットです。丈夫さと快適なフィッティングが特徴で、扱いやすいのがポイント。耐久性・機能性・軽量性・価格のバランスが良く、デザインも魅力的。はじめての登山用ヘルメットに最適なモデルのひとつです。
まとめ
登山用のヘルメットは、落石・転倒・滑落など、登山中に考えられるリスクから身を守るためのアイテムです。ヘルメットがないことで、命を落とすこともあるため、ヘルメットが推奨される山域やアクティビティに挑戦する際には必ず準備していきましょう。ヘルメットの選び方がわからないという方は、今回ご紹介した選び方やおすすめの商品をぜひ参考にしてみてください。
ITEM この記事で紹介されたアイテム
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ラヴィーナ / ravina
フルーク / FLUQUE
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マムート / MAMMUT
スカイウォーカー 3.0 ヘルメット / Skywalker 3.0 Helmet 2030-00300 0139
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カンプ カシン / CAMP CASSIN
ストーム ホワイト / STORM_White
WRITER PROFILE
writer よもさん |
若き日は世界を放浪するバックパッカー 中年になった今はキャンプと釣りがメインで山登りを少々。 次は素潜りにチャレンジして銛で大きな魚を突いて「とったどー!」と叫ぶのが夢。