登山初心者が押さえるべきポイントとおすすめの山【関東編】

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よもさん

最近、登山をする人が増えていますが、初心者の方がいきなり標高差の大きな山や傾斜のきつい山へ行くのは無謀です。そこで、登山初心者の方が押さえるべきポイントと、関東周辺のおすすめの山を紹介します。

登山初心者が山選びするときのポイント

初心者の方が登山をする山を選ぶ際には、標高差と歩行時間、標高の3点に注意が必要です。

標高差

標高差が大きくなるほど、傾斜のきつい坂道の上りや下りが増え、山歩きがハードになります。そのため登山初心者は、できるだけ標高差が小さい山を選ぶことがおすすめです。

標高差の目安は500m未満が無難でしょう。何度か登山を繰り返して、慣れてきたら徐々に標高差が大きな山にチャレンジしてください。

歩行時間

登山に行く前には、歩行時間がどの程度必要なのか確認しておかなくてはいけません。なお、このとき休憩時間を除外した時間で算出する必要があります。

当然ですが、歩行時間が長いほどハードになるため、登山初心者の場合は長くても4~5時間程度に収めることがポイントです。また、舗装された道と険しい山道では、同じ時間でも歩く疲労度がまったく違いますので、どのようなコンディションの山道を歩くのか確認しておくことも忘れないようにしましょう。

標高

登山初心者の方は、あまり標高が高い山は選ばないほうが無難です。標高が100m上がると、気温が0.6℃下がるといわれており、想像以上の気温差があります。そのため、登山に不慣れなうちは、標高が低い山を選ぶことが大切です。

ただし、夏場は標高の高い山は涼しいこともあり、比較的快適な登山が楽しめます。一方、冬は標高の低い山にしておかないと、かなり厳しい寒さを覚悟する必要があるでしょう。

登山初心者におすすめの季節

初心者が快適に登山をするためには、決行する季節も吟味するべきでしょう。

初心者は春と秋がおすすめ

初心者が登山に行くのにおすすめの季節は、ズバリ春と秋です。過ごしやすい気候で歩きやすいため、はじめての方でも快適な登山が楽しめるでしょう。

冬場は厳しい気候になるため、そもそも登山が可能な山自体が少なくなりますが、春と秋は登れる山が増えるため、初心者にやさしい山が選びやすくなる点もメリットです。

夏は中級者向け

夏は雪溶けによって、標高が高い山へ行けるようになる季節です。そのため、中級者以上の方にとっては登山のハイシーズンといえるでしょう。ただし、ロープウェイやバスを活用すれば、初心者の方でも標高が高めの山で登山が楽しめます。

冬は上級者向け

冬は気温が低くなるため、登山上級者向けの季節といえます。ただし、一部の標高の低い山であれば、初心者でもOKのところもありますので、上級者の方などと一緒にチャレンジしてみてもよいでしょう。

登山初心者におすすめの関東近辺の山

関東周辺の登山初心者の方におすすめの山として、高尾山、御岳山、鋸山を紹介します。

高尾山

八王子にある高尾山は、非常に有名な登山スポットです。標高は599mで、一年を通じて多くの方が登山に訪れます。4月頃は桜、11月頃には紅葉を目当てにやってくる方も多いです。

ケーブルカーを使えば、中腹まで登れるため、初心者の方でも安心です。また、さまざまな登山ルートがあるので、慣れてきたらレベルアップしてみるのもよいでしょう。

御岳山

奥多摩にある御岳山(みたけさん)は、パワースポットがたくさんあることでも知られています。標高は929mと高めですが、ケーブルカーに乗れば、標高831mまで登ることが可能なため、初心者でもすぐに頂上へ辿り着ける点が特徴です。

御岳山も1年を通じて登山ができますが、紅葉シーズンは多くの人々が訪れて混雑するので注意しましょう。

鋸山

千葉県にある鋸山(のこぎりやま)は、標高330mと低めの山ですが、関東の冨士見百景に数えられ、晴れた日は富士山や海のビュースポットになります。鋸山も1年を通じて登山ができますので、思い立ったその日に訪れられる点がメリットです。

鋸山は標高が低めですが、歯ごたえのある登山が楽しめます。また、周辺には日本寺大仏や地獄のぞきといった観光スポットもありますので、1日中楽しめることでしょう。

まとめ

山の条件や季節などを考慮すれば、初心者が登山にチャレンジできる山は意外とたくさんあります。最初は簡単そうな山からチャレンジして、ぜひ登山の魅力を堪能してください。なお、「登山初心者はリスト化必至!必要な持ち物を紹介」の記事では、初心者の方向けに登山に必要な持ち物を紹介しているので参考にしてみてください。

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よもさん

若き日は世界を放浪するバックパッカー 中年になった今はキャンプと釣りがメインで山登りを少々。 次は素潜りにチャレンジして銛で大きな魚を突いて「とったどー!」と叫ぶのが夢。