雪山登山で必要な装備とは?冬の山ならではの注意点もチェックしよう
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writer ナガサワ |
登山好きの方であれば、一度は雪山での登山を経験してみたいと思うのではないでしょうか。雪山登山は、夏山登山と違った魅力や楽しみ方があります。しかし、雪山ならではの準備や注意しておくべきポイントもあります。
今回は、雪山登山の魅力を、用意すべき装備と注意点を交えながらご紹介します。
Contents
雪山登山の魅力とは
雪山登山は夏山登山とは大きく異なり、真っ白で美しい、幻想的な銀世界を楽しめることが魅力です。
筆者である私自身、雪山に初めて挑んだ際、今まで知っていた世界と全く異なる世界がこんなにも生活の身近に連続してあること、驚きがありました。
夏山では、決められたルートを歩くことを求められますが、雪山は己の意思でルートを刻む事ができます。
都会的な生活は全てがコントロールされ、確かに便利で困る事は無いのですが、逆に「生きている事の“確からしさ”」が時にわからなくなってしまうことがかつてのサラリーマン時代の筆者自身も感じたことでした。
雪山に挑む行為は、己の意思が試され、「生きていること」の実感を強く感じることできます。
わかりやすさを求められる現代のスマホ中心とした文化と対極にあるエンターテイメントが雪山であり、「山の自由さ」を真に感じ取れるアクティビティです。
夏山登山は比較的どこの地域でも楽しめますが、雪山登山ができる地域は限られてきます。普段立ち寄ることのない地域の自然に触れられるといった経験も、雪山ならではの醍醐味と言えるでしょう。
雪山を登るときに必要な装備一覧
雪山登山では主に、以下の装備が必要です。
・帽子
・アイウェア
・ウェア
・グローブ
・ゲイター
・ブーツ
・ピッケル
・アイゼン
・サングラス
以下では、雪山登山に必要な装備それぞれについて簡単に紹介します。
ここで紹介する内容を踏まえ、GsMALLで展開している豊富な雪山ギアのラインナップもご覧ください。
帽子
雪山は気温も低く、風も強いため耳まで覆える帽子を選択しましょう。頭部だけでなく、顔の大部分を覆うことができる「バラクラバ」があるとより効果的な防寒対策につながります。
ウェア
雪山登山の場合、レイヤリング(重ね着)が可能かどうかが重要になってくるでしょう。一枚だけでは雪山の寒さはしのげないため、アウターレイヤー・ミドルレイヤー・ベースレイヤーの3層を意識してウェアを選ぶ必要があります。
グローブ
寒さを防ぐための装備としてはもちろん、雪で濡れた手が気温低下で凍結することを防ぐ役割も期待できます。グローブを選択する際は、防寒性だけではなく防水性にも意識を向けましょう。
また、保温性のあるインナーが付属しているかどうかも、グローブ選びにおける重要なポイントです。
ゲイター
ゲイターとは、ブーツなどに巻き付けるような形で装備するアイテムのことで、靴の中に雪が侵入してくるのを防ぐ効果があります。
それにより、足指の凍傷を防ぐ効果があるため、雪山登山における必須の装備と言えるでしょう。バンド(ストラップ)が頑丈なものや、ベルクロ留めタイプがおすすめです。
ブーツ
雪山登山用のブーツを選ぶ際には、保温性や防水性を重視しましょう。また、ゲイターが着けやすい形状かどうかも重要です。
ブーツの下にはく靴下に関しては、厚みのあるウール製のものをおすすめします。
ピッケル
ピッケルとは、傾斜のきつい場所を登る際に使用するアイテムのことで、落下防止にも活用されます。
バランス保持や耐風性、長さといった観点を意識して選ぶと良いでしょう。初心者の方は特に、お店の方に相談したうえで購入することをおすすめします。
アイゼン
足の底面部分に爪がついたアイテムのことで、固く締まった雪や氷の上を歩く際に必須です。
汎用性の高い12本爪のタイプが一般的ですが、ブーツとの相性もあるため、お店で相談しましょう。
サングラス
太陽の照り返しが強い雪山ではサングラスが必須です。目を傷めてしまうと、歩行も困難になることから、サングラスは忘れずに携帯してください。
雪山登山を楽しむための注意点
最後に、雪山登山に関する注意点について解説します。初心者の方が安全に雪山登山を楽しむためには必須の内容のため、確認しておきましょう。
まずは低い山から挑戦する
雪山は夏山の約1.5倍程度の時間がかかると考え、できるだけ低い山から挑戦すると良いでしょう。
また、冬場は日照時間が短いため、行動できる時間が限られています。できるだけ余裕を持って登山計画を立てましょう。
天候や山の状況に関する情報を確認する
雪山の天候は非常に変わりやすく、運が悪ければ視界が真っ白になるほどの大吹雪に見舞われてしまいます。
そのため、天気予報や登山をする雪山の情報、土地の気温などの傾向といったポイントをしっかりチェックし、把握しておきましょう。
天候についてのリサーチを怠ると、雪山登山においては命に直結する危険を招くこともあります。
単独では登らない
雪山登山は夏山登山よりも難易度が高く、登山経験者でも難しさを感じてしまいます。初心者の方は決して1人では登らないようにしましょう。また、初心者だけでグループを組んで登るのも非常に危険です。
雪山登山を経験したことのある方と一緒に登るか、専門的な知識や経験、資格を持ったガイドの率いるツアーから始めてみても良いかもしれません。
安全のための装備をしっかりそろえておく
雪山登山は夏山登山と比べても装備が多く、どうしても初期費用が高くかかってしまいます。
しかし、雪山登山を安全に楽しむためには、必要なアイテムばかりです。まずは何が必要かを調べたうえで、ご自身の体や登り方にぴったり合う装備をしっかり用意しておきましょう。
まとめ
雪山登山を安全に、かつ楽しむための装備選びのポイントと注意点をご紹介しました。
登山は危険も伴うことをきちんと理解し、環境に応じられる装備選びを事前に行っておきましょう。雪山登山に持っていく装備をどこで揃えるかお悩みの方は、登山アイテムを数多く取り揃えているGsMALLをぜひご利用ください。
ITEM この記事で紹介されたアイテム
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グリベル / GRIVEL
G12・オーマチックナロー / GV-RA074A01N [12本爪アイゼン]
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シリオ / SIRIO
P.F.731 / GRY
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グリベル / GRIVEL
モンテローザ プラス
WRITER PROFILE
writer ナガサワ |
世界初のラグビー登山家。 2019年W杯のエンブレムに描かれていたダイヤモンド富士からインスピレーションを受け、25ヵ国の国と地域の出場経験国の最高峰にトライ。 GsMALLが挑戦者や冒険者にとって無くてはならないサービスになるコトと、カナダ最高峰ローガン(5,959 m)の山頂にトライを決めるコト、W杯版聖火リレー(みたいなモノ!?)を創設するコトが夢。