軽量テントとは?選び方と注意点、おすすめ3選を解説!

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はっしー

軽量テントとは、軽さに特化したテントのこと。耐久性・耐風性・防水性など、テントに求められる要素はさまざまですが、その中でも軽さを中心にして設計・デザインされています。今回は、そんな軽量テントの概要や選び方、おすすめの商品について解説します。

軽量テントとは?

軽量テントの概要とどんな人におすすめなのかを解説します。

1キロを切るソロ用テントからグルキャン用の軽量テントも

軽量テントは、もともとは縦走のテント泊登山など、過酷な環境で長く行動するアウトドアマンや登山家向けに開発されていました。移動の負担を少しでも減らすために、幕体とテントを含めて1kg以内になるように、素材や構造にこだわって開発されています。ただ軽いというだけでなく、耐久性や防水性などの他の要素も満たされているのがポイントで、近年は特に数多くのメーカーから軽量テントが登場しています。

最近ではアウトドアブームということもあり、ソロキャンパーやグループキャンプ・ファミリーキャンプ用のテントでも、軽量テントが人気を博しています。人気の秘訣は持ち運びのしやすさや、研ぎ澄まされたデザイン性です。エクストリームなアウトドアマンや登山家の上級者だけでなく、キャンパーの間でも軽量テントのユーザーが増えつつあります。

軽量テントはどんな人におすすめ?

では、軽量テントはどのような人におすすめなのでしょうか?代表的なのは以下の4つのタイプです。

・ソロキャンパー
・荷物を軽くしたいキャンパー
・ツーリング・釣りもしたいキャンパー
・ソロ登山・縦走登山をするハイカー

ソロ登山や縦走テント泊登山をするハイカーはもちろん、ミニマルな道具を好むソロキャンパー、グルキャン・ファミキャンでも荷物を少しでも軽く・小さくしたい方・キャンプ道具以外の道具が多くなる釣りキャンパーなどが該当します。また、荷物の積載量が限られているサイクリストやライダーにも軽量テントはおすすめといえます。

軽量テントの選び方

軽量テントはどのような基準で選ぶべきなのでしょうか?軽量テントの選び方について解説します。

収容人数

テントの収容人数を確認しましょう。ソロの方は1~2人用、2人の方は2~3人用など、利用する人数に合わせて収容人数を確認します。軽量性を重視したい場合はより少ない収容人数、快適性を重視したい方は少し多めの収容人数を選ぶのがおすすめです。

重量

軽量テントを選ぶうえでもっとも重要なのが重さです。約600gなど、1kgを大きく下回る軽量性に特化したテントもあります。ただし、極端に軽いタイプは設営が難しかったり、耐久性や防水性にやや欠けることがあります。アウトドア経験がまだあまりない場合は、極端に軽いタイプではなく、1kg前後の軽量性と耐久性、機能性のバランスが取れたタイプを選んだほうがよいでしょう。

ウォールタイプ

ウォールタイプは、幕が1枚のシングルウォールと幕が2枚のダブルウォールがあります。軽さで選らぶならシングルウォールですが、結露が発生しやすいなどのデメリットがあります。初心者の場合は、結露がしにくく防寒性も高いダブルウォールが良いでしょう。

使用可能シーズンや利用可能温度

1kgを切るような軽量テントの多くは、防寒性に欠ける部分があり、冬を除く3シーズン用になっています。寒さが苦手な方や冬場の利用も検討している場合は、使用可能シーズンや利用可能温度や推奨シーズンなど確認してから選びましょう。

居住スペースの広さ・前室の有無

軽量テントは居住性や快適性よりも軽さやコンパクトさを重視しているため、限られた居住スペースしかない場合があります。一定の居住性や快適性を求める方は、軽さだけでなく居住スペースの広さもしっかり確認しましょう。また、軽量テントは、前室が狭かったり、前室がなかったりする場合もあります。

設営方法

テントの設営方法は、自立式と非自立式があります。自立式はペグやロープで固定せずとも立つタイプで、非自立式はペグやロープで固定しなければ立てられません。軽量なタイプが多いのは非自立式ですが、狭い場所やペグがない場所では立てられない可能性があるので、不安な方は自立式を選ぶのが無難です。

耐久性・頑丈さ

アウトドアで安心して就寝するためには、耐久性や頑丈さも必要不可欠です。軽さだけでなく、耐久性や頑丈さが伴っているかどうかも確認しましょう。

軽量テントを利用する際の注意点

軽量テントは、持ち運びの負担が少なく、収納もしやすく、かつデザイン性に優れた魅力的なテントです。しかし、もともとはアウトドア上級者向けのテントであることから、安全に使いこなすには経験やテクニックが欠かせません。

アルプスのような2000m以上の高所や磯の岩場などの過酷な環境で利用する場合、初心者だとテントが飛ばされてしまったり、破損したり、そもそも立てられなかったり、寒くて眠れなかったり、さまざまなリスクが発生します。利用シーンによっては、居住性・防寒性・耐久性などが不十分な可能性があるということを覚えておきましょう。

軽量化でキャンプや登山をより快適に!おすすめの軽量テント3選!

ここからは、おすすめの軽量テントについてご紹介します。

ファイントラック カミナドーム1

ファイントラックのカミナドーム1は、1280gの軽量なソロ用山岳テントです。自立式でダブルウォールのオールシーズン対応可能なモデルで、軽さと耐久性のバランスが優れています。また、軽量性・耐久性だけでなく、居住スペースが広めに設計されており、居住性も抜群。テントに求められるあらゆる要素を高次元に兼ね備えたモデルだといえます。テント泊登山や縦走などで利用するテントをお探しの方におすすめです。

ファイントラック カミナドーム1

プロモンテ シングルウオールアルパインテント VB-11(1人用)

プロモンテのシングルウオールアルパインテント VB-11(1人用)は、約1,050gの自立式の軽量山岳テントです。シングルウォールのテントながら、「耐水圧4500mm」「透湿性25000g/m2・24hr(B-1法)」「高耐水圧タイプのエントラントの約60倍・高透湿タイプのエントラントの約10倍の通気性」を兼ね備えており、浸水のリスクが非常に少ないのがポイント。またシングルウォールの弱点である結露のリスクも軽減されています。オールシーズンのテント泊登山や縦走を行うハイカーにおすすめです。

プロモンテ シングルウオールアルパインテント VB-11(1人用)

ファイントラック カミナモノポール1

ファイントラックのカミナモノポール1は、重さ890gの軽量テントです。軽量なのはもちろん、収納が非常にコンパクトなのもポイント。非自立式・ワンポールテントと利用には経験やコツが必要ですが、十分な耐風、耐候性と快適な居住性を両立しており、最高峰の軽さと機能性を兼ね備えたテントです。ポールの代わりにトレッキングポールやロープで設営でき、さまざまなシチュエーションで利用できます。軽さも機能性もどちらも妥協したくないという方におすすめです。

ファイントラック カミナモノポール1

まとめ

軽量テントは、経験を積み・コツを掴めばアウトドアアクティビティをより快適に楽しくしてくれるアイテムです。しかし、初心者の場合はリスクを伴うこともあり、テントを選ぶ際には慎重になる必要があります。リスクを理解して、無理のない範囲で利用する分にはさまざまなメリットをもたらしてくれることは間違いありません。より長く自由にアウトドアを楽しみたいという方は、ぜひ軽量テントに挑戦してみてください。

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趣味は低山ハイキング。写真を撮りながらのんびり歩くのが好き。 最近は新たなアクティビティを模索中。GsMALLチャンネル(Youtube)にも出演中