靴の防水スプレーとは?おすすめ製品と使い方や注意点を解説!

キャンプなどのアウトドアでは、靴が濡れてしまうシーンが多々あります。靴が濡れてしまうのを防ぐ方法はいくつかがありますが、もっとも手軽なのが防水スプレーを利用した方法です。今回は、靴の防水スプレーの効果や種類、使い方、注意点などの他、おすすめの商品についても解説します。

靴の防水スプレーとは?

まずは、靴の防水スプレーの効果や種類について解説します。

靴の防水スプレーの効果は?

靴の防水スプレーとは、撥水効果のある液体を靴全体に噴霧して、水が弾くようにするためのアイテムです。撥水性のある液体を靴全体にコーティングすることで、水溜まりに靴を入れてしまったり、飲み物をこぼしてしまったり、雨が降ってきたりしたときに、水分が靴に付着・浸透するのを防ぎます。

定期的に防水スプレーをすることで撥水性能を維持することができ、靴の水濡れを防ぐことができます。アウトドアショップの他、靴屋・百貨店・スーパー・ドラッグストア・100円均一などで購入することができます。

防水スプレーの種類

防水スプレーには以下の2つの種類があります。それぞれの特徴について解説します。

【フッ素系】
・フッ素樹脂を主成分とした防水スプレー
・繊維1本1本に浸透して防水性を高める
・高い撥水力があり、即効性があるのが特徴
・撥水性だけでなく、撥油・防汚性も兼ね備える
・効果の持続性に欠けるものの、靴の風合いを損なわない
・靴だけでなく、衣類やバッグにも利用できる
・撥水性がありつつ、通気性を損なわないため中が蒸れない

【シリコン系】
・シリコン樹脂を主成分とした防水スプレー
・靴の繊維の表面をシリコン樹脂の膜でコーティングする
・即効性はないものの、一度定着すると長く効果が持続する
・生地の表面に膜を作るため、通気性や透湿性が損なわれる
・通気性や透湿性が損なわれるため、レインウェアなどの身に付けるアイテムには適さない
・傘などの通気性や透湿性を必要としないアイテムに適している
・スプレー後、シミがつきやすいため革製品には使用できない

フッ素系とシリコン系の大きな違いは、通気性や透湿性を維持できるか否かという点です。アウトドアで利用する靴は、内部が蒸れないように通気性や透湿性のある素材で作られています。そのため、シリコン系の防水スプレーをすると、通気性や透湿性が機能しなくなり、内部が蒸れによって濡れてしまう可能性があります。アウトドアで利用する靴に防水スプレーをする際は、フッ素系を選ぶのが良いでしょう。

靴の防水スプレーの使い方と頻度

次に、防水スプレーの使い方と頻度について解説します。

防水スプレーの上手な使い方

靴に防水スプレーをする際には以下の手順で行ってください。
・靴の汚れやほこりを落とす
まずは、靴に付いた汚れやほこりを取り除きましょう。汚れやほこりが付いた状態でスプレーをすると、成分が素材に浸透せずに、効果が半減してしまう恐れがあります。

・靴から30cm外して全体に均一に吹きかける
防水スプレーをする際のコツは、全体に均一に吹きかけるということです。靴から30cm程度離して、靴の位置を変えながら、全体にまんべんなくスプレーをしましょう。

・しっかり乾燥させる
防水スプレーを全体に吹きかけた後、効果を発揮させるにはしっかり成分を付着させる必要があります。防水スプレーをした後、風通しの良い場所に靴を置き、しっかり乾燥させて成分を素材に付着させましょう。

使用の注意点

防水スプレーをする際には以下のポイントに注意してください。
・利用前に説明書を確認する
利用する前にしっかり説明書やスプレー缶に記載されている注意点を確認しましょう。利用方法や禁止行為などについて記述があるため、必ず利用方法を守るようにしてください。利用可能な素材についても記載があるため、利用しても大丈夫な靴なのかどうかも確認しましょう。

・1箇所に集中してかけない
1箇所に集中的にスプレーをすると、防水スプレーの成分によって素材が変色したり痛んでしまったりする可能性があります。また、1箇所だけに集中してかけても、他の箇所から水分が浸透してしまうため、十分な効果を発揮しません。

・靴の外側だけに利用する
靴の内側に防水スプレーをしても足との摩擦ですぐに効果が半減してしまいます。また、インソールや内部の素材が変色したり痛んだりする恐れがあるため、靴の内側にはスプレーをしないようにしましょう。

・必ず換気を行う
密閉された空間で防水スプレーをすると、空気中の防水成分を吸い込んでしまい、呼吸困難などを引き起こすことがあります。防水スプレーは必ず野外やしっかり換気がされている場所で行いましょう。

靴に防水スプレーをかける頻度は?

靴に防水スプレーをかける頻度について解説します。

・利用の前日に毎回
アウトドア用の靴などに最適なフッ素系のスプレーは、効果は高いものの持続性にやや欠ける面があります。前回にスプレーをしていても、効果が半減してしまっている可能性があります。防水効果を高めるためにも、利用する前日の夜などに毎回スプレーをするようにしましょう。

・利用しない場合も月に1度はスプレーをする
利用の前日とは関係なく、月に一度は防水スプレーをかけることで、効果がより高まります。また、急に出かける用事が発生した際にも、適度に防水効果が残っている状態のため、アウトドアでも安心して利用できるでしょう。

雨でも浸水を防ぐ!おすすめの防水スプレー○○選!

ここからはアウトドア用の靴におすすめの防水スプレーをご紹介します。

ダイセン 防水スプレー

ダイセンの防水スプレーは、シリコン系の防水スプレーです。全体に吹きかけるだけで衣類、繊維製品に撥水加工ができ、シリコン系でありながら風合いや通気性を損なわないのが特徴です。登山・釣り・スキー・スノーボードなどの各種スポーツウェア。レインウェア・テント・ザック・帽子・登山靴などの登山アイテム。スーツ・スラックス・スカート・テーブルクロスなどの繊維製品などなど、さまざまな製品に利用できます。

ダイセン 防水スプレー

コロニル カーボンプロ

コロニルのカーボンプロは、カーボンテクノロジーを採用した画期的な防水スプレーです。あらゆる素材、製品に使えるのが特徴で、強い撥水性を長時間持続させることができます。スプレーするだけで、カーボン繊維のような網目状の保護膜が対象物の表面にできあがり、水を弾き・侵入を防ぎます。また、衣類や靴などがおり曲がっている箇所にも成分が浸透するのが特徴で、簡単に生地全体に防水コーティングを施すことができます。アウトドア用の製品はもちろん、革製品にも利用できます。

コロニル カーボンプロ

コロニル ヌバック+ベロアスプレー

コロニルのヌバック+ベロアスプレーは、フッ化炭素樹脂と植物オイルを主成分とする革靴に特化した防水スプレーです。植物オイルの効果によって防水するだけでなく、起毛皮革の柔らかな風合いを維持するのが特徴。また、フッ化炭素樹脂も含まれており、吹きかけると皮革繊維に深く浸透します。靴全体に高い防水効果を施すことができ、水だけでなく油や汚れから保護する効果もあります。また、色付きの場合は褪せた色を補う効果も。

コロニル ヌバック+ベロアスプレー

まとめ

防水スプレーは、アウトドアアクティビティをより快適に楽しむのに欠かせないアイテムのひとつです。靴が濡れてしまうと、不快感が付きまといますが、防水スプレーをしておけば、そのリスクを減らすことができるでしょう。また、登山などで靴が濡れてしまうと、寒い時期は凍傷などのリスクもあります。アウトドアで遊ぶ際は、できるだけ防水スプレーをしてから出かけるようにしてみてください。

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WRITER PROFILE

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やまちゃん

高校の山岳部で山の魅力にとりつかれてはや20年。 ロードバイクも好きで今はグラベルロードにどっぷりハマリ中。 週末は未知のトレイルを探しあちこち走りまわってご当地のお茶を買うという唯一無二の趣味を持つ男。