登山に最適なレインウェアとは?必須の要素と選び方、おすすめ5選を紹介

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はせ

レインウェアは登山の三種の神器のひとつです。天候が変わりやすい山では、急な雨などから身体を守るためにレインウェアが欠かせません。登山に欠かせないアイテムだからこそ、各メーカーからさまざまなアイテムが発売されており、どのタイプを選べばよいのかわからないとお悩みの方もいるかもしれません。今回は、レインウェアの選び方やおすすめの商品についてご紹介します。

登山用のレインウェアとは?

登山用のレインウェアの種類や特徴について解説します。

レインウェアの種類

レインウェアには以下の3つの種類があります。

・コートタイプ
丈が長く、パンツは付属しない羽織るタイプのレインウェアです。ボタンやジッパーが付いており、羽織るように着用することもできます。足元は濡れやすいため、ボトムの裾を覆える足カバーまたは長靴と合わせると快適に着ることが出来ます。

・ポンチョタイプ
ジッパーやボタンが付いておらず、頭からすぽんと被るタイプのレインウェアです。生地だけで構成されたシンプルな構造で携帯性に優れているのが特徴。コートタイプと同様に足元が濡れやすいため、ボトムの裾を覆える足カバーまたは長靴と合わせるのがおすすめです。

・セパレートタイプ
セパレートタイプはレインジャケットとレインパンツがセットになったタイプのレインウェアです。体の動きを妨げないだけでなく、より多くの部分を覆うことができます。雨が降っている環境で長時間動く際に適しています。

レインウェアの特徴

レインウェアの特徴は、水を弾く、または水の浸透を抑える生地で作られているという点です。また、ウェアの内部に発生する湿気を外に逃がす機能がある生地を採用している場合があります。雨天でも衣類の濡れを予防したり、素肌をドライに保ったりすることができます。

登山に最適なレインウェアとは?

登山に最適なレインウェアには「動きやすさ」「着やすさ」「防水・撥水・透湿」の3つが求められます。また、山で長時間雨に打たれてしまうと、体温が低下して低体温症などの重篤な症状につながってしまうことがあります。山行が長時間に及ぶ場合は、これらの3つを備えているだけでなく、より高機能なものを選ぶ必要があるでしょう。

登山用レインウェアに必須の要素は?

登山用のレインウェアには以下の3つの機能が欠かせません。それぞれ必要な理由とスペックについて解説します。

防水性

防水性が必要な理由と登山に必要な基準について解説します。

・必要な理由
防水性とは生地の裏側まで水を浸透させない機能のことです。防水性が高いレインウェアを選ぶことで、生地に水が付着しても内部に浸透せず、服や体が濡れるのを防いでくれます。雨によって身体が冷えるのを防ぐために欠かせない機能です。

・登山に必要な防水性の基準
防水性は「耐水圧」という基準で測ることができます。登山で推奨される耐水圧は20,000㎜とされています。登山用のレインウェアをお探しの方は、耐水圧20,000㎜以上を基準に選んでみてください。

撥水性

撥水性が必要な理由と登山に必要な基準について解説します。

・必要な理由
撥水性とは「水を弾く」機能のことです。水の侵入を防ぐためには、生地に水が付着しないことが大切です。撥水性が高い生地は水をはじくため、衣類に水が付着するのを防いでくれます。
また、撥水性が無いと水が表面を覆ってしまうため、透湿生地の透湿性が低下します。

・登山に必要な撥水性の基準
登山用のメーカーから販売されているレインウェアの多くには撥水加工が施されています。しかし、撥水性は生地本体にあるのではなく、表面のコーティングによるものであるということです。使用し続けるうちにコーティングが落ちてしまうため、どのようなレインウェアを選んでも定期的に撥水スプレーなどで撥水加工を戻す手入れが必要になります。生地の表面ではなく、糸自体にコーティングが施されているタイプであれば、コーティングが落ちにくいといえます。
また、低温のアイロンや乾燥機で熱を加えることである程度撥水性が復活します。

透湿性

透湿性が必要な理由と登山に必要な基準について解説します。

・必要な理由
透湿性とは、レインウェアの内側の湿気を外に逃がす機能のことです。透湿性が低いと、外からの水の侵入を防ぐことができても、汗によって内側に発生した湿気を逃がすことができず結露してしまい、結果的に服や体を濡らしてしまいます。レインウェア着て長時間動き続ける可能性があることを考えると、透湿性もレインウェアに必須の機能です。

・登山に必要な透湿性の基準
透湿性は「透湿度」という基準で測ることができます。登山で推奨される透湿度は10,000g/㎡・24hrs以上とされています。登山用のレインウェアをお探しの方は、透湿度は10,000g/㎡・24hrs以上を基準に選んでみてください。

登山用レインウェアの選び方

登山用レインウェアを選ぶ際のポイントについて解説します。

山行の行動時間・標高などから選ぶ

まずはどの程度の行動時間を想定しているかを確認しましょう。宿泊を伴うような登山を想定している場合は、よりシビアに服や体を濡らさないように意識することが大切です。そのため、撥水性・耐水圧・透湿性、いずれもスペックの高いものを選ぶ必要があります。逆に1~2時間程度のトレッキングなど、山行が短時間の場合はそこまでの品質にこだわらなくても良いでしょう。しかし、標高が高いと気温が低下しやすく、短時間の山行でも水に濡れた際のリスクが高くなります。2000m以上の高地で利用する場合は、できるだけ耐水圧20,000㎜、透湿度は10,000g/㎡・24hrs以上など十分なスペックがあるタイプを選んでみてください。

利用する季節や気候から選ぶ

レインウェアを利用する季節や気候を確認することも大切です。雨が降りやすい季節はレインウェアを長時間着用する可能性があるため「透湿性の高いものを選ぶ」、気温が低い時期は保温や防風のために生地が厚手のタイプを選ぶなど、利用する季節や気候を踏まえて選びましょう。

レインウェアの素材から選ぶ

各メーカーは撥水性・防水性・透湿性を兼ね備えたさまざまな素材を研究・開発しています。もっとも有名なのは防水性と透湿性、耐久性をバランス良く兼ね備えたゴアテックス素材ですが、やや高額なのがネックです。各メーカーから独自の防水・透湿素材が登場しているため、予算と機能のバランスを踏まえて好みのものを選びましょう。

防寒着を兼ねるか否かで選ぶ

レインウェアを雨のときだけに使うのか、防寒着としても使うのかによっても選び方が異なります。雨天時だけでなく防寒着としての利用も検討している場合は、利用頻度が高いため、やや厚手で生地が丈夫なタイプを選びましょう。

利便性から選ぶ

なるべく持ち運びがしやすく、軽量なタイプがおすすめです。レインウェアは基本的に雨天の際にのみ利用するため、雨が降らないと荷物になってしまうからです。収納のしやすさや利便性も重視して選びましょう。

サイズはワンサイズ大きめがおすすめ

レインウェアのサイズ選びで重要なのはワンサイズ大きめを選ぶという点です。衣類の上から着用するため、窮屈になりすぎないようワンサイズ大きめを選びましょう。
ワンサイズ上を選べばフリースや薄手のダウンジャケットなどの厚みのあるウエアの上に着た場合でも余裕があります。

登山におすすめのレインウェア5選

ここからは登山におすすめのレインウェアについてご紹介します。

ファイントラック メンズ エバーブレスレグンジャケット(スタッフバック付)

ファイントラックのメンズ エバーブレスレグンジャケット(スタッフバック付)は、タフで軽量なレインウェアです。耐水圧・透湿性・ストレッチ性のバランスが良く、1000m程度の低山から3000mを超える高山まで、幅広い山域で利用することができます。(※パンツ別売)

ファイントラック メンズ エバーブレスレグンジャケット(スタッフバック付)

ミズノ ベルグテック EX ストームセイバー VI レインスーツ

ミズノのベルグテック EX ストームセイバー VI レインスーツは100洗耐久撥水加工などの機能を採用した機能性の高いレインウェアです。耐水圧30,000mm以上、透湿性約16,000g/m2-24hと、防水性・透湿性に優れており、突然の大雨にも対応します。

ミズノ ベルグテック EX ストームセイバー VI レインスーツ

ミレー ティフォン 50000 ストレッチ ジャケット

ミレーのティフォン 50000 ストレッチ ジャケットは耐水圧(20,000mm)と、50,000g/m2/24hという最高度の透湿性を両立したレインウェアです。ストレッチ性が高くしなやかな着心地も魅力的で、スペックだけでなく動きやすさや快適性にこだわりたい方におすすめです。(※パンツ別売)

ミレー ティフォン 50000 ストレッチ ジャケット

オンヨネ メンズ 3レイヤー コンバット レインスーツ

オンヨネのメンズ 3レイヤー コンバット レインスーツは動きやすさを追求した3レイヤーレインスーツです。耐水圧20,000mm、透湿度10,000g/㎡/24hrとさまざまな登山に十分耐えうるスペックで、富士登山などの高所でも利用できます。トレッキングやキャンプはもちろん、フィッシングやガーデニングなど多様なシーンで着用できるレインウェアです。

オンヨネ メンズ 3レイヤー コンバット レインスーツ

バイレス ゴアテックス レイン スーツ

バイレスのゴアテックス レインスーツは、高い防水性と透湿性を兼ね備えたゴアテックス素材のレインウェアです。厳しい環境に十分対応できるスペックを持っており、1000m程度の低山から5000mを超える高山でも利用できます。また、パンツが付属しておりリーズナブルなのもポイントです。

バイレス ゴアテックス レイン スーツ

まとめ

登山の三種の神器のひとつレインウェア。悪天候に見舞われても安心・安全・快適に登山を続けられるように必ず1着は用意しておきましょう。選び方がわからないという方は、今回ご紹介した内容をぜひ参考にしてみてください。

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WRITER PROFILE

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はせ

世界の未確認生物を探している男。1年間会社を休職したことがあり、日本国内のみならず、パプアニューギニア、カナダ、インドネシアの遠征経験あり。 次回の挑戦を虎視眈々と計画中!?