炊き方にはコツがある!飯盒でおいしいご飯を炊こう
How to
writer ラグビー登山家 ナガサワ |
飯盒は英語で「メスティン(mess tin) 」とも呼ばれており、角型のメスティンは近年ブームにもなっています。一方で、日本で利用されてきた昔ながらの兵式飯盒の良さも見直されており、飯盒でご飯を炊いてみたいと思っている人も多いのではないでしょうか。
ここでは、飯盒でご飯を炊く方法について解説していきます。
Contents
飯盒でご飯を炊くために準備するもの
飯盒でご飯を炊く際は、次のような道具を準備しておきましょう。
飯盒
飯盒の主な種類としては、「兵式飯盒」・「丸形飯盒」・「メスティン」などが代表的な例として挙げられます。
兵式飯盒はそら豆のような楕円形で筒状、丸形飯盒は円形の筒状、メスティンは平べったい角型です。どのタイプも、アウトドアショップやネット通販などで購入できます。
飯盒にはそれぞれサイズがあります。兵式飯盒だと2.2l入る4合炊き、丸形飯盒なら2.5l入る4合炊きが標準的なタイプです。メスティンは全体的にやや小さめで、800ml前後で1.5合程度炊けるタイプが標準サイズとなっています。
標準的なサイズ以外にも、メーカーによってスモールサイズやラージサイズなどがあるため、人数や食べる量などを考慮して選びましょう。
また、飯盒の用途はご飯を炊くことだけではありません。兵式飯盒や丸型飯盒は、鍋のようにして使用することもできます。メスティンなら取っ手が付いているため、フライパンの代わりとして使うのも良いでしょう。
熱源
飯盒でご飯を炊くにはガスコンロやバーナーなどの熱源が必要です。兵式飯盒と丸型飯盒なら吊り下げられるようになっているため、焚火の上に吊るしてご飯を炊くことができます。
小型のメスティンなら小型ガスバーナーや 小さな卓上におけるくらいの焚火台で、固形燃料を使用すると良いでしょう。ソロキャンプにも向いています。
軍手
ご飯を炊いた後の飯盒はかなり熱くなっているため、素手で触ると火傷をしてしまいます。そのため、必ず軍手を用意しましょう。
また、ゴムいぼ付きの軍手を使用すると、ゴムの部分が熱で溶けてしまう可能性があります。そのため、綿のみでできていてゴムいぼが付いていない軍手が望ましいです。軍手がないときには、耐火手袋でも代用できます。
米と水
ご飯を炊く際には、その材料となる米と水が必要です。キャンプ場に出かける前に、あらかじめ計って小分けにしておくとスムーズに炊けるでしょう。
また、兵式飯盒の場合には、中蓋が計量カップになっており、標準的な4合炊きなら、すり切り一杯で2合分の米を計れます。
コツを押さえれば簡単!飯盒ご飯の炊き方
ここでは、飯盒でご飯を炊く方法について見ていきましょう。
1.米を研いで水に浸す
まず、分量分の米を研いでから水に浸しておきましょう。最低でも30分程度は浸しておくのがおすすめです。兵式飯盒を使用する場合には、浸す際に中蓋を外してください。
ここまでは基本的に炊飯器を使用する場合とそう大きく変わりません。
2.飯盒を火にかける
飯盒でご飯を炊くときには火加減が重要です。
火にかけてから沸騰するまでの間は弱火から中火くらいの状態を保ちましょう。焚火を熱源として使用する場合には、飯盒の底に火が当たり続けているくらいの状態です。慣れていないと火加減の調整が少し難しいかもしれません。
沸騰して吹きこぼれてきたら、蓋の上に重しを置いて火を強火にしましょう。焚火の場合には、火が飯盒の側面まで届くくらいの状態です。そのまま5~10分程度待ちます。
吹きこぼれが無くなり、 ほんのりと焦げるような匂いがしていたら火を消すか、飯盒を火から離しましょう。
木の棒を飯盒の蓋に当てて、グツグツとした感触を確かめて炊き上がりを見極めることも有効です。
3.しっかりと蒸らす
飯盒を火から離してもまだ終わりではありません。蓋を閉めたままの状態で10~20分程度そのままにしておき、蒸らします。
蒸らした後に軍手を使って蓋を開けると、美味しく炊けているはずです。
蒸らすときに、「ひっくり返しておくと美味しくなる 」と聞いたことがある人もいるかもしれません。しかし、そのまま蒸らしてもひっくり返しても味はさほど変わらないため、どちらでも構いません。
まとめ
飯盒でご飯を炊くのは、やり方さえ分かっていれば、それほど難しくはありません。飯盒を購入したら、まずは自宅で一度試してみてから、キャンプ場で炊いてみると良いでしょう。
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WRITER PROFILE
writer ラグビー登山家 ナガサワ |
世界初のラグビー登山家。 2019年W杯のエンブレムに描かれていたダイヤモンド富士からインスピレーションを受け、25ヵ国の国と地域の出場経験国の最高峰にトライ。 GsMALLが挑戦者や冒険者にとって無くてはならないサービスになるコトと、カナダ最高峰ローガン(5,959 m)の山頂にトライを決めるコト、W杯版聖火リレー(みたいなモノ!?)を創設するコトが夢。