今は何が釣れる?【季節別】釣りやすい魚種と初心者におすすめのシーズンを解説

日本は、「春夏秋冬」といった四季に合わせてさまざまな魚を釣ることができる国です。では、どの季節にどのような魚が釣れるのでしょうか?今回は、季節ごとにどのような魚が釣りやすいのか、また、初心者が釣りをはじめるのに適したシーズンはいつなのかについて解説します。

季節によって釣れる魚が違うのはなぜ?

まずは季節によって釣れる魚が違う理由について解説します。

水温の変化によって魚が移動するため

魚によって適正水温が異なり、温度変化によって岸に近づいたり、沖に離れたりを繰り返します。多くの魚は冬場になると、水温変化が少ない深場や水温が暖かい地域に移動します。そのため、春~秋まで魚が釣れていた場所でも冬場になると釣れないという状況が発生します。

産卵時期が魚種によって違う

魚は、魚種によっておおまかに産卵時期が決まっています。冬場に産卵をする魚は、栄養を溜め込むために秋から冬にかけてたくさんのエサを追いかけます。そのため、秋に一時的にたくさん釣れるが、冬になるとまったく釣れないという状況が発生するのです。また、夏に産卵をするために春にたくさんエサを追いかける魚種もおりその場合は、春に釣れやすくなります。また、卵から孵った魚が成長するために、盛んにエサを追いかけるため、小さい魚がたくさん釣れる時期もあります。

魚種によっては釣りができる時期に制限を設けている場合も

アユ・イワナ・アマゴ・ヤマメなどの渓流魚は、毎年釣りをして良い時期が決まっています。3月に解禁され9月からは禁漁となります。魚種によって、禁漁期間があるため、季節によっては釣ることができなくなるのです。

【季節別】釣りやすい魚種を解説

ここからは季節別に釣りやすい魚種を解説します。

春に釣りやすくなる魚

春に釣りやすくなる魚としては以下の4魚種が代表的です。
・メバル
・マダイ
・ヤマメやイワナなどの渓流魚
・アオリイカ

春に釣りやすい魚として特に有名なのがメバルです。3月から釣れ始め、水温が暖かくなるに釣れて魚のサイズも大きくなっていきます。6月に入り、水温が高くなりすぎると釣れなくなります。
また、真鯛は4月5月が産卵期で、産卵期前の3~4月上旬は盛んにエサを追いかける時期になります。エサを追いかけて接岸することもあるため、陸からでもチャンスがあれば釣果をあげることができます。
また、アオリイカも6月や7月が産卵期になるため、栄養をため込むために4~5月頃に大型の個体が接岸します。大きなサイズのアオリイカを陸から狙うのにぴったりな季節です。

夏に釣りやすくなる魚

夏に釣りやすくなる魚としては以下の7魚種が代表的です。
・シイラ
・クロダイ
・カンパチ
・アジ
・キス
・アユ
・ナマズ
・ウナギ

夏に釣りやすい魚の代表が砂浜で釣れるシロギスです。水温が高くなっていくと、水深1m程度の場所を群れで泳ぐようになり、驚くような浅場で数釣りを楽しめることもあります。シロギス釣りの外道であるメゴチも夏によく釣れる魚です。また、クロダイ・カンパチ・シイラといった高級魚も活性が高くなり、盛んにエサを追いかけるため、ルアーなどでダイナミックな釣りを楽しむことができます。淡水では、アユ・ナマズ・ウナギといった魚の活性が高くなり、釣りやすくなる季節です。

秋に釣りやすくなる魚

秋に釣りやすくなる魚としては以下の6魚種が代表的です。

・青物(ハマチ・ヒラマサ・カンパチ)
・スズキ
・タチウオ
・アオリイカ
・ブラックバス
・鯉

秋は夏の厳しい暑さが穏やかになり、釣りにぴったりな季節です。魚も冬の産卵に向けてエサを追いかける魚が増えるため、一年でもっとも釣れる魚種が多く、釣りやすい時期といえます。代表的なのは、ハマチ・ヒラマサ・カンパチといった青魚です。小魚を追いかけて接岸するため、大きなサイズの青物をたくさん釣ることができたり、場所によっては10kgを超えるような大型のブリを陸から上げることも可能な時期です。
また、スズキも大型の個体が産卵のためにエサを追いかける時期です。堤防や河口部などで、小魚の大群をスズキの群れが襲う「なぶら」という現象を見ることもできます。また、アオリイカは夏に生まれた個体が成長のためにエサを追いかける時期になり、9~10月にかけては陸から小型から中型のアオリイカをたくさん釣ることができます。

冬に釣りやすくなる魚

秋に釣りやすくなる魚としては以下の5魚種が代表的です。
・メジナ
・カワハギ
・ワカサギ
・ヤリイカ

水温が低下する冬場は一年の中でも特に釣りがしにくい季節です。1月の上旬ころまでは、ぎりぎり陸からでもエサを追いかける魚が残っていますが、1月も下旬を迎えると堤防などの浅場は驚くほど静かになります。そんな中でも、2月後半からシーズンインするメジナなど冬場にもっとも活性が上がる魚種もいます。また、ヤリイカも日本海側では1月末頃から狙えるようになります。狙える魚種はやや少ないものの、メジナやヤリイカ・カワハギを狙うアングラーととってはもっとも良い時期だといえるでしょう。

釣りにもっともおすすめの季節は?

魚種によっては活性が高くなる季節が異なるため、真冬や真夏など厳しい時期もありますが、基本的に日本では通年で釣りを楽しむことができます。その中でも、堤防などの岸からでもさまざまな魚が狙いやすいのは春と秋の2シーズンです。気候も安定しており、快適に釣りが楽しめるので、初心者が釣りをスタートするのにぴったりです。

春と秋の2シーズンでも、特に釣れる魚種が多く活性も高くなりやすいのは秋でしょう。水温変化は気温の変化に比べて1か月ほど遅れるため春と比べて海や川の中は思ったより暖かいので魚の活性が高いと言えます。9月末頃からはアオリイカが釣れはじめ、秋が深まるにつれて、堤防やサーフ、河口といった陸からの釣りで大型の青物・スズキ・タチウオなどを狙うことができます。

どのシーズンから釣りをはじめるのが良いかと言われれば、魚種にもよりますが秋が最適だといえるでしょう。どの季節が釣りに適してるのかを知りたい方は、秋が釣りやすいと覚えておきましょう。

まとめ

四季がある日本では、一年を通してさまざまな魚を陸から狙うことができます。中でも春と秋の2シーズンは、釣れる魚種・サイズともに充実している季節です。釣りをはじめたいが、いつからするのが良いのかわからないという方は、春か秋、できれば秋からはじめるのが良いと覚えておきましょう。

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やまちゃん

高校の山岳部で山の魅力にとりつかれてはや20年。 ロードバイクも好きで今はグラベルロードにどっぷりハマリ中。 週末は未知のトレイルを探しあちこち走りまわってご当地のお茶を買うという唯一無二の趣味を持つ男。